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  • 【機械設計】

オフ輪紙器開発部開発1課

2016年入社

工学部機械工学科卒業

重要な設計を任される責任とやりがい

モノづくりに興味があったので、就活の際には機械メーカーを中心に企業研究をしていました。KOMORIに魅力を感じたのは、日本で唯一の紙幣印刷機械メーカーであるという独自性と、高精度な機械を生産する優れた技術力を持っていることです。印刷機械という最終製品を製造しているため、社会の中で果たす役割や貢献度がわかりやすいことも志望の動機になりました。
今、私は「オフセット輪転印刷機械」と呼ばれる機械の開発設計業務を担当しています。これは、雑誌やチラシ、パンフレットなどを低コストで高速印刷する機械で、紙を供給する「給紙部」、印刷を行う「印刷部」、印刷した紙を断裁・加工する「折機部」という3つの装置で構成されています。私が携わっているのは「印刷部」の開発で、機能向上、コストダウン、特殊仕様への対応が目的です。主な業務は、機械要素の計算、2D CADによる設計、3D CADを使ったモデリングおよび構造解析から機械の性能テストまで、多岐に渡っています。開発の着想から評価まで、一連のプロセスに関われることは、とても勉強になります。私のような入社2年目の若手でも、重要な主要部品の設計を任せてもらえることに感謝しながら、責任とやりがいを持って取り組んでいます。

技術者として環境や安全などの課題に取り組む

入社して業務を経験するまでは、印刷機械の精度やスピードなど、機能の向上により生産性や効率性を高めるのが開発の仕事だと思っていました。でも、それだけでは足りません。機械の組み立てやすさや、印刷時の操作性、環境への配慮など、開発担当として対応しなければならない課題は数多くあります。図面上では理想的でも、現場の理想とずれることも往々にしてあります。「印刷部」の装置を自分で設計するようになって実感したのは、部品の位置を1ミリ変えるだけで、組み立てにくくなってしまうほど精巧な機械だということです。それだけに、自分が初めて設計した装置が印刷機械に搭載されて、出荷した時は感慨深いものがありました。自分の描いた図面から生まれた装置が、不具合なく機能し、お客様の工場へ無事に納品される達成感が、何よりの財産だと思っています。
私が開発を担当しているのは安全装置などがメインで、印刷の機能に直接関わる部分ではありません。今後は印刷ユニットの設計者として技術と経験を身に付けて、印刷性能の向上を目的とした設計に挑戦したいと思います。そして、幅広い視野で環境や安全を意識しながら、印刷機械の開発を通じて社会的な課題の解決に貢献できる技術者になることが夢です。

※記事内容および社員の所属は取材当時のものです。