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業務の習得から、つぎの成長カーブへ
ステップアップできる環境とは?社員の本音を語る

KOMORIでは各種の研修や資格取得支援の充実に加えて、若いうちから責任ある仕事を任せることにより、一人ひとりの社員の成長を促し、人財の育成を図っています。KOMORIで働く若手社員たちが日々の業務のなかでどんなことに挑戦し、やりがいや喜びを感じながら新たな目標を目指しているのか。4名の若手社員に語ってもらいました。

  • 枚葉開発部開発3課
  • 2013年入社
  • 機械工学専攻卒業
  • ICT推進部事業推進課
  • 2015年入社
  • 電機電子工学専攻卒業
  • つくば工場組立1課
  • 2016年入社
  • 工学部機械工学科卒業
  • 管理部管理課
  • 2016年入社
  • 文学部英米語英米文学科卒業

※記事内容および社員の所属は取材当時のものです。

優れた技術力ときめ細かな気配りがKOMORIの魅力

今日はさまざまな部署の方々とお話しできるので、とても楽しみです。仕事について話をする前に、みなさんがKOMORIに入社した理由について聞かせてください。

私は大学で流体の研究をしていたので、専攻を活かせる仕事を中心に就職活動をしていました。印刷業界は専攻と関係なさそうに見えますが、印刷機械の中を流れる紙も流体の一種です。KOMORIに魅力を感じたのは、紙幣やパッケージといった付加価値の高いものを印刷する機械のメーカーとして社会に貢献できると思ったからです。説明会などでお会いした社員の方々が穏やかに接してくださり、伸び伸びとした社風で働きやすそうな印象を受けたことも決め手になりました。

確かに、日本で唯一、紙幣を印刷する機械を作っている会社というプロフィールは魅力的ですね。私の専攻は電子工学で、大学では主に半導体について研究していました。半導体関連のメーカーを中心に就活する中で、印刷業界の先端技術として注目されているPE(プリンテッド・エレクトロニクス)の分野でも、自分の学んできた知識や技術を活かせそうだと思いました。KOMORIを志望したのは、PEを推進していることに加えて、紙幣印刷の技術に触れてみたかったからです。

私は文系の出身なので、就活時には金融機関を志望していたんです。企業研究を進めるうちに、そもそもお金ってどこから生まれてくるんだろう?と疑問に思ったことがKOMORIと出会うきっかけになりました。最初は興味本位で説明会に参加しましたが、工場見学や面接へと進むうちに、この会社なら楽しく働けそうだなと感じたのです。他社では内々定の段階ですぐに入社を決めてほしいと急かされましたが、KOMORIの人事担当の方はぜひ就活を続けて、その過程で身に付けた知識や経験を入社後に活かしてくださいと言ってくださいました。面接のときに入室した私を、人事のみなさんが立って迎えてくださったことも強く印象に残っています。誰に対しても、おもてなしや気配りを実践している素敵な会社だと思いました。

モノづくりに関わる仕事に就きたかったので、就活を始めた当初に回っていたのは、自動車や航空機に関連する業界です。そのためKOMORIという会社のことは知らなかったし、自分が印刷業界を志望することになるとは、思いもしませんでした。たまたまKOMORIからDMが届いて、工場見学に行った時に初めて印刷機械を見て、その大きさに圧倒されました。元々デザイン関係の書籍やポスターに興味があったので、それらを印刷する機械を自分の手で作ってみたい、と思ったことが入社のきっかけです。

新たなスキルを身に付けて成長を実現できる環境がある

では、私がいま担当している業務についてお話しします。入社してから最初に配属されたのは生産技術課で、担当していたのは現場の改善提案や新機種の生産体制構築です。生産技術の業務は現場との関わりが深いため、もっと現場について深く知りたいと思うようになりました。モノづくりの現場を経験して、それを生産技術に活かしたいと考えたのです。その希望がかなって、2018年9月に組立1課のシリンダーグループに異動となりました。紙の印刷と搬送を行うシリンダーは印刷機械の性能に関わる重要な部分。当社が出荷する枚葉印刷機械については、特殊なものを除く全ての印刷機械に私が部品を組み付けたシリンダーが組み付けられています。最終的に組み上がって出荷を待つ印刷機械を見ると、誇らしい気持ちになりますね。

私は、国内外のユーザー様に納める商業用印刷機械の設計をしています。お客様の細かなニーズに合わせて設計するだけでなく、工場のスペースにどうレイアウトするかを打合せして決定します。限られたスペースの中に印刷機械だけでなく、他メーカーを含めた印刷機械の周辺装置を含めて納めなければならないので、設計の工夫が必要です。印刷機械に必要な電源や給水に関わる設備業者間の意見も調整するので、折衝力も必要です。設計というと、ずっと机に向かっているイメージが強いかもしれませんが、北海道から沖縄まで、お客様の工場は全国各地にあるので、多いときで週に1回は出張しています。この仕事の面白さは、お客様の要望に合わせて自分で企画を練り、形にしていくところです。常に新しい課題を解決していく難しさもありますが、それを乗り越えたときの達成感も大きい。少しでもいいものをお客様に提供できるように努力しています。

そうやってお客様に納品した印刷機械が、どのように稼働しているかというデータを収集し、「見える化」するのが私の担当しているKP-Connectです。集めたデータを分析して、お客様、当社のサービス部門や工場に展開して、印刷機械の運転の効率化や予防保全に繋げていくことが目的です。このシステムはまだ始まったばかりで、より付加価値の高いサービスを提供できる可能性を持っています。大学で学んだこととは少し異なる情報系の分野なので最初は戸惑いましたが、新しい分野の可能性を探るのはワクワクしますね。

私も経理は専門外で、管理課に配属された当初は不安に思うこともありました。管理部は、工場のお金を全て管理している部署です。各部署の利益や経費を把握して、経営判断のもとになる財務諸表を作成して報告します。経費の削減など、経営陣からの指示された施策を各部門に伝えるのも管理部の役割。最初の頃は、出張旅費の承認・精算や買掛金の支払い処理、資料作成などを担当していました。いまは予算と実績の確認をして差異要因を分析することが主な業務です。簿記会計の知識が足りなかったので、配属されてすぐ独学で簿記3級の資格を取得しました。すぐに次のステップアップを考えたのですが、2級を独学で取るのは難しいので、毎週土曜に専門学校へ通い、半年間かけて取得しました。

資格を取得する際には、会社が費用負担してくれる制度があり、自己啓発にはとてもいい環境です。

私は少し前にビジネス実務法務検定の資格も取得しました。新しい知識やスキルがどんどん自分のものになるのは、とてもモチベーションが上がり、自信に繋がります。その他に、通信教育の費用の補助もありますよね。

その制度を使い、私も足りない知識を通信教育で補いましたが、周囲の先輩や上司の方々に教えていただいたことが、成長の糧になったと思います。何かわからないことがあったら、先輩や上司に遠慮なく聞ける風通しの良さは、KOMORIの良いところです。みなさんとても優しくて、後輩に対して気遣ってくださいます。職人気質の人が多いので妥協せずに意見が対立して議論に熱が入る場面もありますが、そうした真摯に業務に取り組む姿勢からも多くのことを学びました。

新人時代は何か失敗しても、すぐに上司や先輩がフォローしてくださるので、不安を感じることはありませんでした。早いうちから仕事を任せてもらえるのは責任を感じますが、やりがいも大きい。印刷機械の仕様は多彩でとても複雑にできているので、設計するたびに、新しい知識を身に付けることができます。少しずつ経験を積むうちに、お客様にこういう機能が欲しいと言われた時に、仕様と設計をイメージできるようになって、技術者としてのスキルアップを実感しました。設計部門だけでなく、印刷機械の搬入作業を担当する人たちも詳しい知識を持っているので、現場でそういう人たちから話しを聞くのも勉強になりました。

入社したばかりの頃は、目の前の業務をこなしていくだけで精いっぱいでしたが、ICT推進部に異動してから、意識して周囲に目配りができるようになりました。自分にとっては、大きな成長だと思います。今までは設計者の目線で製品を見ていましたが、KP-Connectの開発に関わることで、視野が大きく広がりました。設計者にとっての理想が、お客様の理想ではないこともあります。お客様の視点で印刷機械を取り巻く環境を見直すことが、開発のヒントになります。

KOMORIなら、必ず一人ひとりが輝ける場所がある

製品の信頼性を高めるためにも、KP-Connectには期待しています。当社の印刷機械の付加価値を高めるためにも、重要なサービスになっていくでしょう。
では、対談の締めくくりに、これから各自がめざす目標について話をしたいと思います。私はもっと知識や経験を積み重ねて、設計者として独り立ちしたいです。将来的に開発に挑戦したいのは、インクの調整や洗浄など、お客様の作業をできるだけ自動化して、誰でも簡単に扱える印刷機械。熟練の技術者が減っていく状況に対応した印刷機械です。

KP-Connectの開発はまだ始まったばかりなので、もっと深く追究し、挑戦していきたいと考えています。いまはまだ要望に応じてアウトプットしている状況ですが、これからは自分からお客様へ活用法を提案していきたいです。データの活用や機能を追加するだけでなく、海外への展開など、まだまだやるべきことは、たくさんあります。

シリンダーだけに限らず、できるだけ多くの製造現場を経験してみたいと思います。シリンダーの製造を担当して、現場で実際に作業してみないと、わからないことがたくさんあることに気付きました。その後で生産技術に戻って現場を支えられたらいいと考えています。重量物の運搬や単純作業を自動化することにより、モノづくりに関わる作業者の負担を減らして、より良い現場作りに貢献するのが夢です。

今はまだ経営のための指標づくりに必要な数字をまとめている段階なので、工場経営を最適化するために的確な指標を出せるような力を身に付けたいと思います。つくば工場のお金を全て把握できるだけのスキルがあれば、本社や海外の管理部でも活躍できます。また最近では、女性監査役が誕生するなど、会社が女性活躍推進に力を入れているので、後輩たちが目指すロールモデルになれたらうれしいですね。

みんな入社の動機も、いまの仕事に就いている経緯もさまざまですが、その中で成長して、働くやりがいや喜び、目標を見つけています。実際に何が自分に向いていて、どんな仕事が面白いのかは、実際にやってみないとわかりません。でもKOMORIなら、必ず自分に合った仕事に出会うチャンスがあり、一人ひとりが輝ける場所が見つかると思います。